注意 この記事は下記のリンク先からの関連記事です。
子役から声優の先駆者 1600話の世界の金字塔『部長刑事』から1960年代の大スターとの共演歴
『Simoun シムーン』(2006、全26話)というアニメです。独特な世界観で声優はほぼ女性、もちろん女性キャラクターのみがメインであり、男役も女性声優(舞台の人も一部いる)が演じています。
『宝石の国』は少年たちを女性声優が演じており、一部に男性を男性声優が演じていますが、明らかにならない謎が多いあやふやな世界観も通じ、宝塚のような要素も『Simoun シムーン』と『宝石の国』の共通点があるように感じられました。
『宝石の国』は東宝アニメーション作品です。東映は自社で東映アニメーションという大手のアニメ製作会社がありますが、東宝は異なります。簡単には東宝が多くのお金を出して作らせている作品ということであり、それも東宝アニメーション作品ということができます。
この『宝石の国』はオレンジとそこまで知られていないアニメ製作会社です。これまでも2000年代からさまざまなアニメに参加はしていますが、これまでは部分的な製作の参加が多く、アニメ1本のメインとしての経験が少ない会社でした。全体の製作を手掛けたという面で『宝石の国』という作品はこのオレンジにとっては大きな意味があったのかもしれません。
EMOTION the Best Simoun(シムーン) DVD-BOX
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2011/01/28
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
『Simoun シムーン』
*東宝アニメーション=東映アニメーション(元東映動画)の長年の成功から影響を受けて、東宝がアニメ事業を始めたアニメ制作会社、1980年代も東宝そのものとしては『じゃりン子チエ』、『タッチ』などのアニメの製作は行っていたが、この頃は東宝そのものの社名でした。
*ラブライブは第2メンバーの『ラブライブ サンシャイン』の劇場版が製作中、プロジェクト的には今後の映像化を視野に入れた3メンバーの活動も配信番組などでスタートしています。
声優の古くには堀川亮(現・堀川りょう)などの時代から子役時代から声優が多いですが、表記事で取り上げている黒沢ともよや現在の若手人気株の筆頭の水瀬いのりや中国でも支持が高いといわれる悠木碧(ゆうきあおい)らも子役からの活動で知られています。子役から声優に転身する例もこれからも出てきそうです。
古くからの女性声優もボチボチいますが、1970年代に富永みーな(声優としての初期の有名作は1977年の『あらいぐまラスカル』、当時の芸名は富永美子)や1980年代からの笠原弘子(声優としての初期の有名作は1983年の『銀河漂流バイファム』)も子役からです。
堀川亮 1600話の世界の金字塔『部長刑事』から1960年代の大スターとの共演歴
堀川亮は1950年代後半から1960年代のテレビドラマを代表するスター俳優の大瀬康一の『鞍馬天狗(1967)』(1967、松竹のテレビ時代劇)などで子役時代にでメインキャストとして出演、子役から声優になった先駆的な存在の一人です。
大瀬康一の主な代表作 すべて30分内の枠
『月光仮面』 (1958~1959、1部から5部、通算130話)
『隠密剣士』 (1962~1965、1部から10部、通算128話)
『鞍馬天狗』 (1967~1968、通算87話)
当時子供たちに忍者ブームを引き起こした代表作の一つ『隠密剣士』
堀川亮の主な代表作
・タイトル 役柄 キャラクター名
・夢戦士ウイングマン 主演 広野健太 1984~85
・六三四の剣 青春編 主演 夏木六三四 1986
・聖闘士星矢 メイン アンドロメダ瞬 1986~89
・ドラゴンボールZ メインであり助演 べジータ 1989~96
・GS美神 2番手的、男役のトップ 横島忠夫 1993~94
『ドラゴンボール改』と『ドラゴンボール超』は含みませんでしたが、ちなみに上記アニメのすべて見ています。これでようやく最低限なアニメファンといえるレベルだと思います。
映画もドラマもアニメも同様ですが、今や自分の年代に問わず見ることが視聴者としての最低限だと考えています。個人的に一つ選ぶ作品だと『夢戦士ウイングマン』(製作・東映)、一つ選ぶキャラクターだと『GS美神』の横島忠夫が印象に残ります。
子役から声優の先駆者の子役時代
堀川亮は『鞍馬天狗(1967)』以前から子役としての活動はしており、関西ローカルで放送された刑事ドラマの金字塔ともいえる『部長刑事』(出演は1960年代前半~後半)や東映の時代劇にもゲスト出演していました。
*部長刑事(前人未到の通産1629話、1958~1986、30分枠、30分枠の連続ドラマでは世界記録の可能性)、朝日放送系列で放送され、関東では放送されていないため、知らない人も多い伝説の刑事ドラマの一つ、初代部長刑事の中村栄二は1958年から1965まで主演を演じ、1965年からは東映(新撰組血風録)や松竹(必殺シリーズ)の時代劇でも存在感を残した名脇役の北村英三や時代劇の印象が強い脇役俳優の美川陽一郎、1970年代は現代劇と時代劇に出演した脇役助演の高城淳一、東映時代劇ドラマの悪役の印象が強い飯沼慧、若き頃の橋爪功も1970年代に主演の部長刑事を演じていました。
*中村栄二=この俳優は当時も全国規模では存在さえも余り知られていないままの俳優、部長刑事のみが代表作となりまし
・部長刑事
声優になった杉作と声優にならなかった杉作の歴代の名子役たち
堀川亮はこの鞍馬天狗で鞍馬天狗(倉田典膳)と同行する少年の杉作を演じました。個人的にも10年以上前にほぼ試聴していますが、松竹系のCSチャンネル(ホームドラマチャンネルなど)で再放送が待たれます。
堀川亮も演じた杉作は過去、1930年代に活躍した有名子役の鈴木勝彦や日活の時代劇映画の児童活劇もので1941年に主演で天兵童子(吉川英治原作)も演じた、1930年代の有名子役の宗春太郎鈴木勝彦、国民的歌手の美空ひばりが少女時代に映画で1950年代前半に演じた役柄です。
宗春太郎の1941年版の天兵童子3部作の映画は残っていないようですが、1955年に東映で作られた3部作の伏見扇太郎版の天兵童子映画は視聴しています。
機会があれば詳しくもお話したいですが、宗春太郎は最近視聴した1930年代の時代劇映画で見かけています。この映画の中で作品に上手に相乗する子役としてよい演技をしていました。
子役から声優になっても上手く業界に馴染んで貢献していればとりあえずは良いわけです。今後はどんな個性が登場するのでしょうか。